3年前の今頃、妻は入院していました。10月の末の検診で切迫早産の危険があると言われての緊急入院でした。それから出産まで一ヶ月余りの入院生活だったのですが、そうなれば、近所に親戚などいない状況の我が家…。結局、その間の生活は、三歳ちょっとの息子との父子家庭状態でした。
朝、息子を起こし、朝食を食べさせ、息子と保育所に出勤します。こういう状況で保育園での給食はとてもありがたかったです。仕事を終えると、息子を連れて妻に面会し、洗濯物を引き取って、帰り道、五所川原にできたばかりの丸亀製麺という讃岐うどんの店に寄って、釜揚げうどんセットを親子で食べて帰ると言うパターンで毎日を過ごしました。当然、店の人と顔見知りにもなりました。特に店長さんと覚しき方は息子にも声を掛けてくださったり、子供好きな方の様でした。
無事出産を終え、母子が退院して一ヶ月の間はクリスマスも重なり大忙し。やっと余裕が出来たので、じゃあ行くかと言うことで一家4人でうど店に入るなり、店長さんが妻と娘を見て
「あ、そういうことだったんですね」
と安心した様に言いました。
何の事かわからなかったのですが、あとから考えて見たら合点が行きました。
お店の方にしてみれば、「毎日来る、苦労している健気な父子家庭」に見えていたのでしょう。だからこそ気に掛け、声を掛けて下さっていたのかも知れません。その親子が突然、店に姿を見せなくなったのですから、ひょっとして、心中でもしたのかと心配してくださって居たのかも知れません。そして、だからこそ、「お久しぶり」ではなく、「あ、そういうことだったんですね」という言葉が思わず口を衝いて出てきたのだと気が付きました。
私にしてみれば、そんな心配をされているなんて夢にも思わず、ただ、安くて、うまくて、息子も気に入っていたので通っていたつもりだったのです。
そんな騒ぎの中産まれた娘ももうすぐ3歳。今も、月に一度は食べに行きます。先日、息子が入院したときはきちんと報告しました。心配され、また、一緒に喜んで…。
「喜んでいる者と共に喜び、悲んでいる者と共に泣きなさい」というイエスの言葉が聖書には伝えられていますが、ひっくり返して考えれば、「共に喜んでもらい、共に悲しんでもらいなさい」という事でもあるのだと悟りました。
人と交わると言うのは、そう言うことなのだと、改めて思った次第です。
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そう言うことだったんですね
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